鼎 談 新世代の栄養学研究メタボローム

荒武、青江誠一郎、渡邊昌

生物学が大きく発展したのは1970年代の分子生物学の勃興からといえよう。DNAが遺伝子であることがわかり、そこからRNAが転写されてたんぱく質合成につながるセントラルドグマが認められるようになって21世紀は生物学の時代といわれるようになった。

 これが建物でいえば柱とすると、メタボロームは新たな世界を開いている。生命現象のもやもやとして捕まえきれていなかったものがわかってきた。食品も栄養素という観点だけでなく、何千種類もの化学物質が捕まえられるようになり、全く新しい栄養学が開く可能性がある。平成29年の年明けにこれからの新しい栄養学分野に挑戦している御二方をお招きした。