『「食」で医療費は10兆円減らせる 』
がん研究の権威が語る「食」の重要性と「医療のパラダイム転換」への挑戦
日本人は世界有数の長寿を誇るようになったが、「人生最後の10年」を元気に過ごす人は少なく、国民の8割は病院で死んで行く。生涯にわたって健康に生きるためには何が必要か? がん研究のトップランナーとして知られる著者は、自らが糖尿病にかかり治した経験、および科学的見地から、その秘訣を説く。
一方、日本の国民医療費はついに40兆円に。これは国家予算の約4割に匹敵するほどの巨大な規模で、今後ますます膨脹するという。これからは「具合が悪くなっても、『ちょっと病院にでも行こうか』というわけにはゆかなくなる」と指摘する著者は、医療費削減に向け「医療のパラダイム転換」を提唱している。
いまや他人事ではない私たち自身の健康と医療費の関係を、根底から問う一冊。
【本書の主な内容】
糖尿病は「食事と運動」で治せる/食事でがんを減らした国・増やした国/がんにならない食事/日本の医療はこのままでは破滅する/病気ではなく人間を診る「統合医療」/「ピンピンコロリ」で医療費を削減しよう/統合医療から医療費問題を考える
渡邊昌(医学博士・生命科学振興会理事長)
日本政策研究センター
新書判176頁
定価800円+税