Vol. 8 No. 1(2016年2月1日発行)

「医と食」Vol.8 No.1

【鼎談 】 「大豆は世界を救う」 

前田裕一、石渡尚子、渡邊昌
 
【特 集】 「大豆は世界を救う」 
 大豆は日本で5000年まえから栽培されていたと思われ、古事記にも須佐之男に殺された大宜津比売の神の頭には蚕が生まれ、両方の目には稲の種ができ、両方の耳には粟ができ、鼻には小豆ができ、女陰には麦ができ、尻からは大豆が生まれた、とある。神話とはいえ、いのちのつながりを感じさせる。大豆は根瘤菌により土壌の改良にも役立ってきた。 長い年月のうちに大豆の発酵食品として味噌、醤油、納豆、また加工食品として豆腐、湯葉、豆乳などの食物がつくられ、米と相まって日本人の健康づくりに役立ってきた。近年の研究は機能性成分としてイソフラボン、ペプチド、大豆たんぱく質などの薬理機能が明らかにされ、あたらしい食事療法のジャンルを開いている。
 

目次
・・・001
病理最前線  「線虫に注目」
堤 寛 ・・・002
栄養学の礎を築いた人々 「Nathan Oran Kaplan」
・・・006
Editorial     日本料理を世界に広げる科学的基礎                          
・・・007
鼎 談 「大豆は世界を救う」
前田裕一、石渡尚子、渡邊昌・・・008
特 集「大豆は世界を救う」
・・・008
  • 東南アジアとヒマラヤの納豆とその起源
    横山 智 ・・・019
  • 大豆たん白による腎症進展抑制への期待
    太田聡、橘伸彦・・・024
  • 機能性食品研究の現状と今後の動向
    大澤俊彦・・・028
 
食の随想 温故知食「珈琲とコーヒー」
安曇 桃 ・・・034
患者学のすすめ 
                ~  医師のための鍼治療セミナーを受講して ~
加藤眞三 ・・・033
漢方薬と身近な植物
                ~ 生薬の”人事” ~ 
田中耕一郎 ・・・040
バドンの第47回APACPH報告
香川靖雄 ・・・043
横浜の第19回日本病態栄養学会報告
編集部 ・・・044
市井の名医 「石井文理」
編集部 ・・・046
「日本食品標準成分表2015」7訂版に改訂
 ・・・ 050
 
ニッポンはおいしい 郷土料理再発見  
    愛知県 「豆味噌」の食文化
本間朋子 ・・・ 053
 
 
編集委員と協賛企業
・・・ 056

                       
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