「医と食」Vol.8 No.4 | ||
【特 集】 「抗酸化能食品で健康に」 さまざまな過酸化物質やラジカルによって、身体の中で健康がそこなわれているが、抗酸化能は物質としてとらえられていないので、栄養素の働きのようには理解できない。抗酸化能とは生体内の複雑系の出来事なので正しい理解が必要である。 本特集では酸化ストレスと抗酸化物質について基礎的な話題を扱い、ビタミンCやCoQ10などサプリメントとして出回っている商品の信頼性をドクターズサプリメントとしての立場から述べた。 また、酸化が問題になるのは昔から油であるが、生体にとって脂肪の重要性は再評価されている。脂質の栄養についても知り、過酸化物の摂取を避けたい。 |
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【鼎談 】 「抗酸化能をめぐって ─食品と健康─」 二木鋭雄、丹羽真清、渡邊昌 食品の酸化劣化が問題になり始めたのは1930年代からであり、特に油の劣化は臭いも悪くなるので抗酸化剤の研究が始められた。生体での酸化ストレスの研究も進み、多くの病気が細胞内で発生するフリーラジカルや過酸化物質の影響を受けていることがわかった。 体内で抗酸化能を持つものは多く、測定方法も異なるので抗酸化能と病気予防の研究は緒についたところといえる。研究の現状と展望を鼎談で語り合った。 |
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目 次 | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 169 |
病理最前線 「病理標本にみつかる食材の不思議」 | 堤 寛 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 170 |
栄養学の礎を築いた人々 「 George F. Cahill, Jr. 」 | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 176 |
Editorial 覆る栄養学の常識 | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 177 |
鼎 談 「抗酸化能をめぐって-食品と健康-」 | 二木鋭雄、丹羽真清、渡邊昌・・・ | 178 |
特 集「抗酸化能食品で健康に」 | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 186 |
・酸化ストレスと抗酸化物に関する課題と展望 | 二木 鋭雄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 187 |
・医療機関におけるサプリメントの活用 | 田村 忠司・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 191 |
・アンチエイジングな食生活 | 吉川 敏一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 196 |
漢方薬と身近な植物(20)キハダ | 田中耕一郎・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 200 |
お米の品種開発と食味② | 清水宜之・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 204 |
食の随想 温故知食 「ココア」 | 安曇 桃・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 210 |
患者学のすすめ (その36) 医療者の感情労動について考える |
加藤眞三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 212 |
市井の名医「宗田哲男」 | 渡邊 昌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 216 |
第11回食育全国大会報告 | 渡邊 昌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 220 |
ニッポンはおいしい 郷土料理再発見 | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | |
沖縄県八重山諸島 「ぬちぐすい」 | 本間朋子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 221 |
編集委員と協賛企業 | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 224 |
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