【特 集】
東西の融合を目指す植物療法
植物と動物はカンブリア紀以後、地上で別々の進化をしてきたが、両者の間には、深い共生関係がある。植物は環境を保ち、動物の餌になり、美しい自然をつくってきた。日本の自然は「山川草木悉皆成仏」をいう哲学を生み出したが、ここにはすべての生物が寄り合う世界が示されている。
古代から、人々は病の時にその辺の草木に救いを求め、その知恵が積もり積もって、薬草の体系が作られた。これは東西いずれの文明でも同じであり、漢方やフィトテラピーが育った。本特集では西洋医学と東洋医学の融合を求める先端医学の状況をお伝えする。
【鼎談】
「漢方と統合医療」
三浦於菟、渡辺賢治、渡邊 昌
【目 次】
病理最前線
ハーブの安全性コレウス・フォルスコリの事例・・・梅垣敬三
栄養学の礎を築いた人々 Max Rubner
Editorial 木を見て森を見ず
鼎談 「漢方と統合医療」
三浦於菟、渡辺賢治、渡邊 昌
特 集 「東西の融合を目指す植物療法」
・グレリンを介して食欲を増す漢方薬/生薬
~がん患者のQOLを向上する漢方~
上園 保仁
・ドイツ植物療法と東洋医学の生薬
~伝統医学と科学的検証の統合的発展についての一考察~
田中耕一郎、三浦於菟
・東洋医学からみた植物療法とその応用
-フランスにおける植物療法-
日比野佐和子
・米国における機能性表示 ORACについて・・・ジュネジャ・レカ・ラジュ、山崎 光司
患者学のすすめ (その17)
ネットワーク時代の患者学 その1・・・加藤眞三
食の随想 温故知食 「我が家の食卓」・・・勝又靖彦
沼田勇の禅と澤木興道(2)・・・成田英道
ハーブ系の健康食品素材に関する有効性と安全性の最新情報《13》
「コレウス・フォルスコリ」 ・・・佐藤陽子、中西朋子、千葉剛、梅垣敬
日本ハーブ療法研究会の設立報告・・・林 真一郎
薬に頼らず食からアプローチ Medical Macrobiotic
③花粉症・・・カノン小林
ISSN 1883-6658 禁無断転載・複写
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