Vol. 3 No. 5 (2011年10月1日発行)

「医と食」Vol. 3 No. 5

Vol. 3 No. 5
【特集】がん予防と食養生

【特集】
「がん予防と食養生」

本誌は10月の「がん」月間にからみ「がんの予防」を取り上げた。がん患者の増加は高齢化によるものとよく説明されるが、高齢になってもがんにならない人が半数はいるわけなので予防できるような生活習慣があるはずである。

国際的には地中海食やベジタリアンの食生活が注目を浴びている。日本では石塚左玄の流れをくむ「正食(マクロビオテイック)」が再評価されている。がんの成り立ちがわかってくると生体機能をさまざまに修飾する「食の機能性因子」はがん予防の旗手となった。

マクロビオテックな食事は基本が玄米、少食、肉は食べず、一物全体食、地産地消で旬のものを食べるなど、食育と重なるところも多い。このような食事でがんを克服している人がいるというのは驚きだ。

このような成果は全人医療を目指す統合医療にも期待を持たせるものである。病院でも看護師の方がスピリチュアルケアなどに目覚めている。私たちも病気になってから治せばよい、という生活を正し、国民の責務として求められている健康長寿を自分で達成する、という生活を目指したい。

【鼎談】
「がん予防とがん治療はどうなるのか」
田島和雄、大澤俊彦、渡邊昌

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【目 次】

病理最前線
乳がんとイソフラボン・・・羽場亮太

栄養学の礎を築いた人々   アトウォーター
Editorial   医療改革に統合医療を

鼎談「がん予防とがん治療はどうなるのか」
田島和雄、大澤俊彦、渡邊昌

特集「がん予防と食養生」
・最近のがん対策とがん統計・・・祖父江友孝
・アメリカ人の食生活のターニングポイントとなるChina Study・・・ T. Colins Campbell
・医と食の癒合でがん治療を目指す
~マクロビオテックをがん治療に取り入れて・・・島村善行
・がん治療中の栄養管理・・・中屋豊

アメリカのスクールランチの事情(2)・・・グラス明美

食の随想 温故知食「秋刀魚」・・・安曇桃

日本の長寿と食養生(5)木謙三・・・渡邊昌

患者学のすすめ (その9)
患者の力を弱める(ディスエンパワーメント)・・・加藤眞三

ビタミン・サプリメントUpdate (3) ωー3脂肪酸・・・久保明

ハーブ系の健康食品素材に関する有効性と安全性の最新情報《4》アキウコン
中西朋子、佐藤陽子、千葉剛、梅垣敬三
ベジタリアン食を学ぶ (1) ベジタリアン食とは・・・蒲原聖可
野菜百花辞典《5》上手に野菜を摂る10の提案・・・稲熊隆博


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