Vol. 6 No. 6(2014年12月1日発行)

「医と食」Vol.6 No.6

「医と食」Vol.6 No.6

【特 集】
「糖尿病患者増加に総合的戦略を」

糖尿病患者の増加が止まらない。 11月14日の世界糖尿病デイに国際糖尿病連合(IDF)は、「糖尿病アトラス 第6版」を発表したが、 世界の糖尿病人口は爆発的に増え続けており、とくに中国(9840万人)、インド(6507万人)の伸びが大きく、2013年現在で糖尿病有病者数は3億8,200万人に上る。有効な対策を施さないと、2035年には5億9,200万に増加すると予測している。

食事と運動でコントロールしないと医療費は厖大なものになろう。血糖の上がりにくい超硬質米を糖尿病用こめ、として普及させることも有効となろう。

なにより合併症予防が重要であり、腎症予防には低たんぱく食で、網膜症には運動や減塩による血圧コントロールが必要である。心血管疾患の予防には抗酸化食品が有効であり、Solution oriented strategyで総合的に取り組む必要がある。

【鼎談 】
「糖尿病治療最前線」

渥美義仁、山田悟、渡邊昌

目  次・・・281
病理最前線 植物病理最前線 木嶋利男・・・282
栄養学の礎を築いた人々 Ancel Keys・・・284
Editorial・・・285

鼎談 「糖尿病治療最前線」
渥美義仁、山田悟、渡邊昌・・・286

特 集「糖尿病患者の増加が止まらない」・・・・294
・科学的真実と患者の命に向き合う慢性腎不全保存期の為の、低たんぱく食 出浦照國・・・239
・肥満克服に三大栄養素の構成を変えると効果があるか?-長期介入臨床試験から- 渡邊昌・・・300
・糖質制限は本当に必要か 井上浩義・・・304
・和食と健康 香川靖雄・・・308

中高年・高齢者の食と健康に関する一考察
山崎雄太 福永恭子 大槻美聡・・・312

患者学のすすめ (その28)
対話型公開講座「患者学」の開講 加藤眞三・・・317

食の随想 温故知食 「木桶しょうゆ」  安曇 桃・・・320
漢方薬と身近な植物(10)植物分類学と東洋医学  田中耕一郎・・・322

ハーブ系の健康食品素材に関する有効性と安全性の最新情報「クランベリー (ツルコケモモ)」
佐藤陽子、中西朋子、千葉剛、梅垣敬三 ・・・326
「医と食」バックナンバーインデックス・・・329

書評「人気のこれだけ健康法が寿命を縮める」・・・330

学会報告・・・331
こんな低たんぱく食を待っていた 藤木徳彦・・・333

編集委員と協賛企業・・・336


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