「がん予防の効果と自然治癒」
がんの年間罹患者数は70万人、生存者数は300万人と推定されている。がん対策として一次予防、二次予防、三次予防が進められてきたが、病院における診断、治療に主力がおかれ、患者数の減少にはつながっていない。また、患者の満足のいく治療となっているか、ということは治療を受けた半数の患者が死亡しているので、それなりに問題が多い、ということだろう。がんになってもおいしいものを食べることにより生きる力を得る、あるいはがんになっても生活習慣の是正でチャレンジという人もいる。従来、無視されてきたがんの自然治癒例についても研究が必要だ。
【鼎談】
「これからのがん対策」
垣添忠生、若林敬二、渡邊昌
目 次… 221
病理最前線 植物病理最前線(1) 木嶋利男…222
栄養学の礎を築いた人々 Bruce Nathan Ames…224
Editorial…225
鼎談 「これからのがん対策」
垣添忠生、若林敬二、渡邊昌…226
特 集 「がん予防の効果と自然治癒」…234
・がん対策最前線 江角浩安…235
・がん治療中の食事 Jose Van Mil, Christine Archer-Mackenzie…240
・がんの自然治癒 渡邊昌…244
患者学のすすめ (その21) 「患者学再考」 加藤眞三…248
メディカルサプリメント(1) 蒲原聖可…252
食の随想 温故知食 「ぶどう」 安曇 桃…258
アーユルヴェーダの食事 上馬塲和夫…260
漢方薬と身近な植物(3)(葛・朝鮮人参など) 田中耕一郎…264
ハーブ系の健康食品素材に関する有効性と安全性の最新情報「バレリアン」
佐藤陽子、中西朋子、千葉剛、梅垣敬三…268
「医と食」投稿規程…271
こんな低たんぱく食を待っていた(1) 藤木徳彦…273
編集委員と協賛企業…276
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